marmelo
【作者】 | motchy | |||
【バージョン】 | 1.0.0 | |||
【最終更新】 | 2016/10/31 | |||
【開発環境】 | 言語 | Hot Soup Processor 3.5 beta 4 | OS | Windows 10 Pro x64 |
【動作推奨環境】 | 近頃のWindows。Wineでも動く模様(1.6.2で確認)。 |
一言説明
ユニバーサル基板用回路図エディタ
使い方
殆ど説明無しで直感的に使えるので、特に述べておくべきことの説明だけに留める。
用語
オブジェクト | 部品, 配線, コメントタグの総称 |
部品モデルファミリ | 部品モデルのグループ。R, C, L, IC等。 |
裸線 | 被覆のない電線。スズメッキ線を想定。 |
被覆線 | 被覆のある電線。耐熱電子ワイヤ等を想定。 |
ドラッグ | 接続されている配線を引きずって移動 |
移動 | 接続されている配線を切り離して移動 |
特筆すべき編集操作
基板のスクロール | 基盤の上で左ボタン押し下げでスクロール開始、開放で終了。 |
部品の追加 |
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部品を最前面に移動 |
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オブジェクトのドラッグ |
ドラッグ中に右クリックでキャンセル |
オブジェクトの移動 |
移動中に右クリックでキャンセル |
ドラッグ/移動中のオブジェクトの+90°回転 | R |
ドラッグ/移動中の部品を最前面に移動 | F |
部品のコピー |
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裸配線開始 |
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被覆線開始 |
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オブジェクトにコメント等追加 |
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コメントタグの追加 |
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範囲選択 |
左ボタン開放 or 左クリックで終了。選択中に右クリックでキャンセル。 |
オブジェクトの削除 |
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単一路の削除 (単一路 : 配線が繋がってできた枝分かれしない1本道) |
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特筆すべきUI操作
基板の表面,裏面を表示する2枚のウィンドウがあるが、これらはマウス操作で移動することもできるし、自動で整列させることもできる。メニューバー → 「ウィンドウ」 → 「整列(横)」,「整列(縦)」 で整列できる。また、Ctrl+H, Ctrl+V によっても整列できる。
表示倍率は x1, x2, x4 が利用できる。メニューバー → 「ウィンドウ」 → 「表示倍率」 或いはマウスホイールで変更できる。
特筆すべき機能
表面に裏面の配線を基板を透かして薄く表示することができる。その逆も可能。切り替えはメニューバー → 「表面」 → 「裏配線を表示」 等で行う。
裏面については鏡像表示できる。現実なら裏面は表面とは左右反対にしか見ることができないが、アプリではそれを左右反転して表示できる。ちょうど表面から裏面を透かして見るのと同じである。切り替えはメニューバー → 「基板」 → 「裏面」 → 「鏡像」 、或いは Ctrl+M で行う(M : "Mirror")。
オブジェクトにはユーザーが4つの任意の文字列を割当てることができる。その4つとは val1, val2, val3, comment である。電気的特性とは全く関係ない任意の文字列であり、部品の定数や型番, 注釈を記入することを想定している。
「コメントタグ」と呼ばれる任意テキストをオブジェクトとして配置できる。このオブジェクトは自身の comment 要素を表示する。内容を書き換えるにはこのオブジェクトの comment を書き換えればよい。
部品モデルの自作
部品ライブラリの構造を理解すれば所望の部品モデルを自作できる。ライブラリは「ファミリ/モデル」の2階層で構成されている。libフォルダ直下のフォルダ群がファミリ群と対応する。本アプリはライブラリを特にデータベースファイルで管理しておらず、起動時にlibフォルダの中身を読んでいる(故にライブラリ更新後は再起動が必要)。
部品ファミリフォルダ直下に「PMFinfo.txt」があり、ファミリ情報の一部を保持している。例えば lib/R/PMFinfo.txt を覗いて見るといい。コメントを付けてあるからすぐ理解できるだろう。
部品ファミリフォルダ直下のフォルダ群が部品モデル群と対応する。モデルフォルダ内のファイル群がそのモデルを構成する。例えば lib/R/RD-10.16 や lib/IC/DIP8-300mil のファイルを覗いてみるといい。data.txt はモデル情報の一部を保持する。コメントを付けてあるからそれを真似て新しい部品モデルを作ればいい。絵についてはピッチ間隔が11px周期である(→ある穴から右に11px移動すれば右隣の穴に着く。他の方向も同じ。)からそれに合わせて絵を描いて「deg0.png」として保存する。RGB=0xFF00FF は透明色として扱われる。絵を描くにあたって私がスケッチに使っている sketch.png が参考になると思う。
自作した部品を他の人にも使ってもらいたい場合は、もちろん個人のホームページ等で公開すればよいが、後述の連絡先にメールを送ってくださればアプリへの同梱にも対応しようと思っている。実のところ私は電子工作初心者なので知らない部品もあるし、面倒くさくて筆が進まないところもある(コネクタとか面倒くさそう...)。そういうわけで部品モデルの提供は大歓迎なのである。
サンプル
sample フォルダに回路図のサンプルが入っている。参考にして欲しい。
ライセンス
motchy が書いたソースコードと関連ファイルはMITライセンスに従います。
This software's source code and related files made by motchy are released under
the MIT license.
MITライセンス全文 :
https://opensource.org/licenses/mit-license.php
免責
本ソフトウェアにより生じる一切の損害の責任は負いかねます。
作者連絡先
motchy869@gmail.com
不具合等、お気付きの点がありましたらお気軽にご連絡ください。但し、対処する約束はできません。
アプリケーションの操作方法や不明な点についての質問, 機能・部品追加の要望も受け付けています。
謝辞
手軽で多機能なプログラミング言語 Hot Soup Processor 開発者に感謝申し上げます。
更新履歴
ver 1.0.0 | 2016/10/31 | 初版公開 |