INIファイル

本ツールの終了時、更新・生成される設定保存ファイルです。
デフォルトでは「IRO-DORI.ini」というファイル名で生成されます。

ファイル自体はテキスト形式のファイルで、メモ帳などで読み込み直接編集する事が可能です。
そして動作上の設定のいくつかはINIファイルを編集する事でしか変更できません。

INIファイルを編集する事でのみ変更可能な項目は以下のようなものがあります。

  • RGB値の表記形式の追加・編集
  • キーボード操作のキー割り当て
  • タスクバーに表示される本ソフト名
  • スポイトを開始する為のドラッグ移動量
  • RGB値自動入力の動作内容
  • メイン画面移動時のサブ画面追従ON/OFF
  • 数値バーの←→ボタンでの変動時間間隔
  • フォントのY位置補正・アンチエイリアス設定
  • 色リストの最大登録可能数
  • グリッドペイントのキャプション
  • グリッドペイントのグリッドの大きさと縦横のグリッド数
  • 色リスト保存時に選択可能な拡張子など
  • 右クリックメニュー内の項目名・不用な項目の非表示化
  • ツールチップの表示時間
  • ツールチップで表示される内容
  • ヒントで表示される内容

少々設定がおかしくても動作すると思いますし、INIファイルを削除して起動すれば初期状態に戻ります。

INIファイル内の記述

便宜上「INIファイル」としてますが、正式なWindows仕様のINIファイルではありません。
以下に示すものはあくまで本ソフトで用いるINIファイル内での記述形式です。

  • 各設定は「キー名 = 値」の形式で1行に記述します。
    キー名=前後の空白は無視されます。
    キー名で何の為の値かを判断してます。
    キー名の大文字小文字は区別されません。
  • 行中の「//」・「;」以降の文字はコメントとして無視されます。
    実際のファイル内では注釈として使ってます。
    「キー名 = 値」の形式ではない行も同様に無視されます。
  • その他、各設定値ごとに微妙にローカルルールがあったりします。
  • 終了時に上書きされる項目もある為、本ソフトを起動していない状態でINIファイルを上書き保存。
    その後、本ソフトを再起動する事で確実に変更が反映されます。


RGB値の表記形式

//---- Color Format ----
  format = "%r,%g,%b|%3r,%3g,%3b||&%R%G%B"

各表記形式を「|」で区切りで列挙し、1つの値として記述します。
列挙数は特に制限を設けていません。
列挙された順に、メニュー内で選択可能な表記形式として表示されます。

表記形式内に以下の形式文字を含める事でRGBの各数値に置き換わって表示されます。

形式文字内容
%r %g %bRGBそれぞれの数値を10進数で表示
%3r %3g %3bRGBそれぞれの数値を3桁の10進数で表示
%03r %03g %03bRGBそれぞれの数値を0埋め3桁の10進数で表示
%R %G %BRGBそれぞれの数値を2桁の16進数で表示
%%「%」記号自体を表示
||「|」記号自体を表示

その他の文字はそのまま表示されます。
上記の形式文字を全く含めない場合、RGB値となんら関りの無い文字列を無意味に表示するだけです。

赤は%rで青が%b、緑は%gです。なども可能ですが、普通にはみ出して表示されます。


キー割り当て

//---- Key Assign ----
  key_max = $50
  key00 = $009,$1E
  key01 = $109,$1F
    ~~~~
  key3f = $51,$100

キーによる操作全般の設定です。「$」記号は値が16進数値である事を示す記号です。
key** = キーコード , コマンド値」の形式でそれぞれのキーと操作の対応を記述します。
**には16進数2桁で登録番号を指定します。
重複する登録番号がある場合、先のモノだけ登録されます。

先頭の「key_max = $50」は検索する登録番号の最大数を指定しています。
この場合、key00 ~ key4f までのキー登録をチェックします。
あくまでINIファイル内でその番号の登録があるかを検査するだけで、きちんとその個数分登録する必要はありません。
また、途中に欠番があっても問題はありません。

キーコードにはキーボード上のキーを示す数値を記述します。
ここで指定されたキーが押されたら、コマンド値で指定された操作を実行するという仕組みです。
キーコードの数値はキーコード、仮想キー辺りでググればいくらでも見付かると思います。
但しこのINIファイル内固有のルールとして、Shiftキーを併用する場合は +$100Ctrlキーを併用する場合は +$200の値を指定します。
例として「C」キー単独なら「$43」、「Ctrl+C」キーなら「$243」と記述します。

コマンド値には以下の数値のどれかを指定します。

コマンド値
操作操作
$01数値-1$02数値+1
$03数値-8$04数値+8
$05数値-16$06数値+16
$07数値最小化(0)$08数値最大化
$10 ~ $19数字 0~9 入力
$1A数値/10$1Dウィンドウ切り替え
$1E次のコントロール(色)へ$1F前のコントロール(色)へ
操作操作
$20RGB値をコピー$21色リストへ追加
$22RGB値を自動入力$23最小化
$24HSV操作 ON/OFF$25色リスト ON/OFF
$26ヒントを表示$27終了
$28色リストを読み込む$29色リストを保存
$2A選択色を上へ移動$2B選択色を下へ移動
$2C選択色をリストから削除$2Dランダムカラー
$2Eメニューを表示$2FRGB値の貼り付け
$30グリッドペイント ON/OFF$31HTMLマニュアル参照
$32色取得時コピー ON/OFF 
操作操作
$100選択色の登録色を取得$101選択色のトライアドAを取得
$102選択色のトライアドBを取得$103選択色の補色を取得
$104選択色の反転色を取得$105選択色のモノクロ色を取得
操作操作
$201スポイト中カーソル左移動$202スポイト中カーソル上移動
$203スポイト中カーソル右移動$204スポイト中カーソル下移動
キーコード参照:

基本的に重複するキーコードを登録した場合、先の登録番号のモノのみ実行されますが、スポイト中の移動キーとその他のキーでなら重複可能です。


グリッドペイント

  Grid = -1,-1,-1,-1,"グリッド ペイント"
  GridOpt = 8,8,32,32,$000000

"グリッド ペイント"の部分がグリッドペイント画面のキャプション指定です。
GridOptがグリッドサイズの設定項目です。
値は「各グリッドの幅 , 各グリッドの高さ , 横グリッド数 , 縦グリッド数 , 背景色」の指定です。
グリッドの幅と高さはpx単位、「幅*横数 x 高さ*縦数」がグリッドペイントの最大画面サイズとなります。

背景色は$RRGGBB形式でRGB値を指定します。
グリッドペイント内でマウスホイールをダブルクリックした際に塗り潰す色として使用されます。


その他

  Title  = "色採り"                //タスクバー上の表示名
  Option = 8, 0, 16, 1             //スポイト閾値、サブ画面追従設定
  Font   = "MS 明朝", 0, 12, 0   //Y位置補正値と文字スタイル指定
  List   = -1, -1, 16              //色リストの最大登録可能数

タスクバー上の表示名は文字通りです、お好きな名前でどうぞ。

スポイト閾値は何px分ドラッグ移動したらスポイトを開始するかの数値です。
サブ画面追従設定はメイン画面移動時に色リスト・グリッドペイントのサブ画面も一緒に移動するかの設定です。
1 => 0に変更する事で無効化できます。

フォントのY位置補正値は、描画時に指定px分文字を下へずらして描画します。
負数を指定した場合、上へずらします。
文字スタイル指定はフォントの太字や斜体などのスタイルを示す数値です。
メニュー内の「表示 > フォント設定」で大体事足りるのですが、唯一アンチエイリアス設定のみソチラでは行えません。
ですのでアンチエイリアスを用いる場合は、最後の数値に16を加えた数値を指定して下さい。

色リストの最大登録可能数は4未満にはできません。
上限は特に設けてませんが、色を追加する程ずんどこ下に伸びてくだけなので画面内に収まる数が実質的な上限となります。

メニュー項目名

//---- Context Menu ----
  menu0="RGB値をコピー(&C)|表記形式(&F)||ランダムカラー(&R)|"

「|」区切りで各メニュー項目の表示名が列挙されています。
表示名の先頭に「]」を付ける事でそのメニュー項目を表示しないようにできます。

非表示にしても画面上のボタンやショートカットキーからその操作を実行する事は可能ですが、「表記形式」の選択動作設定項目など代用操作が無いものは実行中の操作不可能となります。

RGB値を自動入力

//---- Auto Input ---- (send-keys method)
  Input = $9,$100A,$109,$100A,$800,$9,$100A,$801,$9,$100A,$802

「RGB値を自動入力」の際の挙動設定です。
エミュレートするキー操作を「,」区切りでキーコードを列挙して指定します。
但し、ここで指定した動作以前に「Alt+Tab」の入力は自動的に行われます。

ここで使用するキーコードはキー割り当て同様に、Shift併用時は +$100・Ctrl併用時は +$200の値を指定します。
また、$8xx$1xxx は特殊な値として使用されます。

$800R値を10進数で入力します
$801G値を10進数で入力します
$802B値を10進数で入力します
$1xxxxxxの数値分の時間[ms]、次の操作を待機します。

指定された操作内容に対して一切チェックを行っていません。変更する際はご注意下さい。