スクリプトエディタ専用 ソースマネージャ HSEDSourceManager
はじめに
このアプリケーションはスクリプトエディタ(hsed3.exe)にくっついて、
様々な角度からスクリプトを管理し、目的に応じた複数の小さな機能(バッジ)でHSPでの開発をサポートするツールです。
スクリプトエディタをVC++のように統合開発環境っぽくしたくて、これまでドッキング計画を進めてきました。
これからもあると便利なドッキングツールを作っていけたらいいなぁと思います。
動作環境
HSP3.1の動作環境に準拠する
なお、HSP3.1がインストールされたWindows XP SP2で動作確認を行っています。
それ以外のOSでは動作検証が行えず不具合の起きる可能性が多分にあります。
主な機能
HSEDSourceManager(以下、srcman[ソースマン])の主な機能を紹介します。
- スクリプトエディタ左端にドッキング
- "Mini Project"バッジ
- 複数のスクリプトを"プロジェクトソース(拡張子hsmp注1)"(以下、hsmpファイル)としてまとめて管理
- 登録したスクリプトを種類別に分類できる
- hsprj注2形式の書き出しサポート
注1 : hsmpは"HSP Mini Project"の略です。
注2 : hsprjは"HSP ProjectManager"のファイル形式です。サポートするのはhsprj 1.0のプロジェクトファイルです。
パッケージ内容
パッケージには以下のフォルダ・ファイルが含まれます。
- doc
- 取り扱い説明書が入ってます
- hsed_srcman.exe
- srcman本体です
- readme.txt
- かんたんな説明ファイルです
インストールとアンインストール
srcmanはレジストリを使用しません。
使いたいときは本体を実行するだけです。注3
スクリプトエディタ専用ツールなのでスクリプトエディタが起動していない場合はすぐに終了します。
また、スクリプトエディタの終了とともにsrcmanも終了します。
いらなくなったら本体を削除すればアンインストールは完了です。
注3 : スクリプトエディタと一緒のフォルダに本体があるかどうかによって機能が制限されます。注釈を注意して読んでください。
srcmanの各部の説明
srcmanは次の部品で構成されています。
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- [1]終了ボタン
- ドッキングをやめて終了します
- [2]バージョン情報ボタン
- バージョン情報を表示します
- [3]バッジ表示ウィンドウ
- バッジの画面が表示されます
- ・タブには現在使えるバッジの名前が並んでいて選択して切り替えられます
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"Mini Project"バッジの各部の説明
"Mini Project"バッジは次の部品で構成されています。
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- [1]hsmpファイルを開くボタン
- 現在のプロジェクトの内容を破棄して新しくhsmpファイルを開きます
- [2]hsmpファイルに保存ボタン
- 現在のプロジェクトの内容をhsmpファイルに保存します
- ・hsprj形式のファイルを書き出す注4ときは[ファイルの種類]から"*.hsprj"を選択します
- [3]フィルタ追加ボタン
- スクリプトやドキュメントを分類するフィルタを追加します
- ・現在選択されている項目がフィルタであればその下に、ファイルであれば同階層の位置に追加します
- ・フィルタは名前を<>ではさんで表示します
- ・フィルタは[F4]キーを押しても追加できます
- ・フィルタ名は[F2]キーを押すと編集できます
- ・編集した名前に<>が含まれていると編集のやりなおしになります
- [4]ファイル追加ボタン
- 現在スクリプトエディタで開いているアクティブなファイルをプロジェクトに追加します
- ・現在選択されている項目がフィルタであればその下に、ファイルであれば同階層の位置に追加します
- ・ファイル項目はファイル名を表示します
- ・ファイルは[F5]/[Insert]キーを押しても追加できます
- ・ファイル項目をダブルクリックするとスクリプトエディタでそのファイルを開きます注5
- [5]項目削除ボタン
- フィルタやファイルをプロジェクトから外します
- ・フィルタを削除するとそのフィルタに含まれる項目すべてをプロジェクトから外します
- ・プロジェクトを削除すると現在のプロジェクトを白紙にします
- ・項目は[F6]/[Delete]キーを押しても外せます
- ・実際にディスクからファイルが削除されるわけではないので安心してください
- [6]プロジェクト構成画面
- プロジェクトを構成するファイル郡が表示されます
- ・項目はプロジェクト項目・フィルタ項目・ファイル項目からなり、全て名前でソートされた状態で表示します
- ・プロジェクト項目は一番上にhsmpファイル名をプロジェクト名として太い文字で表示します
- ・フィルタ・ファイル項目はドラッグすることで他のフィルタに移動させることができます
- ・フィルタ項目をそのフィルタ以下に移動することはできません
- ・D&Dでプロジェクトにファイルを追加できます注6
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プロジェクト構成画面のファイル項目を右クリックすると次のポップアップメニューが表示されます。
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関連付けされたアプリケーションを実行
選択したファイル項目のファイルに関連付けされたアプリケーションを実行します
・ダブルクリックでスクリプトエディタで読み込むことのできない画像ファイル等を確認する際に使います
プロパティ
ファイルのプロパティを表示します
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注4 : 書き出しと保存は異なります。
注5 : 本体と同じディレクトリにスクリプトエディタ(hsed3.exe)がなければなりません。
ただしhsed3.exeと本体とが一緒になくても関連付けされたアプリケーションで開くことができます。
よって本体を置く場所を強制するようなことはありません。
注6 : スクリプトエディタで開かない・開けないようなファイル(画像ファイル, モデルデータなど)をソースと一緒に把握しておきたい時のための機能です。
FAQ
srcmanの正規の終了方法は終了ボタンを押すか、エディタを閉じるかのいずれかです。
タスクマネージャーなどで強制的に終了した場合は正しく終了処理が行われません。
次のような症状が起きた場合は、内容に従って操作すれば元に戻ります。
- Q: エディタの表示がおかしくなった!
- A: srcmanが正規の方法で終了されなかったか、なんらかの要因でエディタの大きさが正しく更新されなかったのが原因です。スクリプトエディタの大きさを変えれば元に戻ります。
- Q: ドッキングのせいで編集画面がせまくなるんだけど?
- A: スクリプトエディタを最大化して利用されることを想定しています。また、「不要なときは自動縮小」などは処理特性の問題から行うようにしていません。
- Q: 他の統合開発環境のプロジェクトとなんか違う
- A: srcmanの"Mini Project"は複数のディレクトリに散らばるソースファイルをhsmpファイルにまとめて管理することを目的としています。
- Q: XPじゃないと使えないっぽい?
- A: Windows XPでしか動作確認ができないために未知のエラーが出たと考えられます。フィードバックしていただけると助かります。
- Q: 同じファイルが二つ開くんだけど...
- A: スクリプトエディタのバグです。例えば新規作成に名前をつけて保存した後、プロジェクトにそのファイルを加え、その項目をダブルクリックで開くと同じ名前のタブが2つできます。srcmanではこのバグの対応はしていません。プロジェクトに追加したあと、一旦タブを閉じてから開くようにすれば問題ありません。
謝辞
このマニュアルは ONION software , HSP開発wiki , ellerさんの他にいろいろな方々のドキュメントを参考に作りました。
また、興味を持って頂いた方や不具合を教えて頂いた方には大変感謝しています。
履歴
- ver.1.02.1
- - 終了ボタンを押したときに正しく終了しない時があるのを修正
- ver.1.02
- - 起動直後にhsprjファイルを書き出したときに[デバッグ〜][拡張マクロ〜]の設定を正しく書き出せていなかったのを修正
- ver.1.01
- - 項目を削除したときのダイアログを警告ダイアログに変更
- - 右クリックメニューを実行する際にも対象ファイルの存在を確認するように修正
- - プロジェクトに参加させるファイルをD&Dで追加できるように機能up
- - hsmpファイルを読み込んでいる最中はプロジェクト構成画面を描画しないように変更
- - 起動オプションを含めたhsprj形式のファイルの書き出しを完全サポート
- - フィルタ追加と同時にフィルタ名を編集するように変更
- - 項目名を編集したときにプロジェクトが変更されるように修正
- - マニュアルの見直し
- ver.1.00
- - 最初のリリース
ご意見・ご感想・ご要望
srcmanのご意見・ご感想・ご要望はkz3hpi@yahoo.co.jp宛てで、
件名に[バグ]、[要望]、[意見]、[連絡]のいずれかを書いて送ってください。
author : kz3
comment : footyに悩まされて...゙ヽ(・公・。)ノ " hsprj形式のサポート、リリース前に誰かに言われちゃった...゙ヽ(・公・。)ノ "