文字を表示しよう

最初に文字を表示します。とりあえずstart.asdfを開いてください。
中には何も書かれていない筈です。



この中に書いて行くものがスクリプトと呼ばれるものです。スクリプトを作る時に「組む」という言葉を使うこともあるかと思います。

基本的にコマンドの最初は「!」(エクスクラメーションマークでもびっくりマークでも何でも良いです)が付きます。


文字の表示に関してはコマンドは基本的にはありません。
書いた文字がそのまま表示されます。
次の内容をstart.asdfに書き込み、上書き保存を実行してください。

サンプル
これは文字表示のテストです
☆ミ
↑こんなのも普通に表示できます
!stop

コピー&ペーストした方は、コマンドの後ろに自動で入るスペースに気を付けてください。
最後に入っている「!stop」という命令を辞書で調べてみましょう。
スクリプトの停止という効果を持ったコマンドです。
これはスクリプトの最後に必ず入れるようにして下さい。
入れなければ……どうなっても知りません(笑)
実際のところゲームで「!stop」なんて使わないのですが、勉強用に入れました。


ではArco.exeをクリックしてみましょう。



こんな内容が実行されたはずです。
文字の表示は簡単ですよね?



文字の色を変える!!

白い文字だけというのも悲しいので文字の色を変えてみましょう。
ここからはコマンドを使用します。
コマンドとは一定の機能を持った命令です。
スクリプトの最少単位でもあります。
まあ小難しいことは置いておいて早速実践です。


サンプル
!color 100,100,255
これは文字表示のテストです
☆ミ
↑こんなのも普通に表示できます
!stop


書き込んだら上書き保存をしてArco.exeをクリック(実行)して下さい。



色が変わりましたか?
辞書で「!color」命令を調べると次の様な部分があるかと思います。

p1:赤(0−255)
p2:緑(0−255)
p3:青(0−255)

光の三原色で色の設定(0-255の範囲)が出来ます。
文字やその他の色変更を行います。
起動時は!color 255,255,255に設定されています。

どういう事かというと、p1(パラメータ1)は赤い色を数値で設定できますよ。
その数値の範囲は0から255の間で設定可能です。
0,0,0と指定すると全部の色が無くなるので黒になります。
今回のサンプルでは青が最高値の状態に設定して、赤と緑を下げたので青い文字となりました。




文字の大きさは?

当然、実行内容によって文字の大きさを変更したい時もあるでしょうから、覚えましょう。

サンプル
!fsize 30
!color 100,100,255
これは文字表示のテストです
☆ミ
↑こんなのも普通に表示できます
!stop


書き込んだら上書き保存をしてArco.exeを実行です。



さっきと同じように見えますね??
実は初期設定の文字の大きさが30なので先ほどの物とまったく同じなのです。

30以外のサイズ設定にすれば文字の大きさは変わります。



文字の場所を変えてみよう

いつも同じ場所に表示されるのは確かにAVGとしては重要な事なのですが、場所変更くらいはできないと不便ですよね?

一番簡単な場所の変更方法はスペースと改行です!!

サンプル
!fsize 30
!color 100,100,255




   これは文字表示のテストです
    ☆ミ
     ↑こんなのも普通に表示できます
!stop


上書き&実行をすると……ほら場所が変わりました!!
どうですか?
簡単でしょう?
という冗談は何度も繰り返すものではないですね。

次のが真面目な内容です。

サンプル
!pos 20,180
!fsize 30
!color 100,100,255
これは文字表示のテストです
☆ミ
↑こんなのも普通に表示できます
!stop


実行してみてください。



上の画像が実行を行ったものです。
表示が開始されるyの高さ(縦)が変わりましたね?
初期設定では20,20が文字の表示位置になっているので、今回のサンプルではx軸の座標は変化しなかった事になります。

この「!pos p1,p2」や「!color p1,p2,p3」のコマンドは、指定された設定がないコマンド全ての設定をする重要な物です。
指定された設定については初級編で学んで下さい。



見た目をグレードアップ

そろそろ飽きてきましたね?
「文字はもういい加減わかったから他の事しようよ」という方が大多数なのではないでしょうか?
実はこの基本編は基本を覚えることもそうですが、辞書を使いこなす事にあります。
辞書は使いこなせてきましたか?

使いこなせてると思う方は「!ftype」コマンドを使ってフォントスタイルを変えてみましょう。
これが100%自力で出来れば基礎はOKです。
あとはルールを初級と中級で覚えればゲームが作れます。
まだダメだった方は下にサンプルがあります。




















サンプル
!fstyle 2
!pos 20,180
!fsize 30
!color 100,100,255
これは文字表示のテストです
☆ミ
↑こんなのも普通に表示できます
!stop


いつもの様に実行してください。



2番は斜め文字の設定です。
ダメだった方も、出来た方も何も考えずにどんどん行きましょう。



クリック!!

「いよいよキーの取得か、その前に画像はどうなってるんだ?!」
いえ別にキーの取得は今回はしません。
というか基礎では画像すら使いません。
しかし基礎もこれが最後です!
サクサク進みましょう。

サンプル
;フォントスタイル
!fstyle 2
;座標
!pos 20,180
;フォントサイズ
!fsize 30
;色
!color 100,100,255
これは文字表示のテストです
!mc
☆ミ
!mc
↑こんなのも普通に表示できます
!stop


1文字目に半角の「;」(セミコロン)が入っている行はメモとして機能します。
まあ簡単にいえば実行されない行ですね。
大きなスクリプトになってくると必要な物なので覚えておいてください。

はい終了。

と言いたいところなのですが、この「!mc」コマンドは辞書で見る限りいろんなパラメータがついています。
実はこのコマンドには簡易的にセーブ、ロードやらオートクリックなんかが盛りだくさんでくっついているのです!!
クリック待ちが表示されている間に、ウインドウの上の方にマウスを持っていくとわかります。
実際のところ、使えるような機能ではないのでオマケです。
基本的に実装されている機能は全てスクリプトで作成できたりします。
上級者になるほど実装された機能を使わないことが多いようです。
(まあ要するに実装されてるのは使えないってこと?)

では本当に基礎終了です。
お疲れ様でした。