インストールした状態(デフォルト設定)で、HSPを使用し、
→[実行ファイル自動作成]
mes "TEST"
で出来たexeファイルを実行しようとすると、
「あやしい実行ファイル」と判断されて「ノートンのSONAR機能」によって自動的に削除されてしまいます。
しかも削除といってもゴミ箱に入るわけではないので、初心者は「どこに消えてしまったのか?」
とあわてることになります。
ノートンの設定ウインド(履歴)を開いて正しい手順をみつけて「復元」「除外」設定を行わない限り、
永久に自作したexeファイルを実行することができません。
「除外」を行っても、exeにつけるファイル名を変えて作成するとまたそのたびに削除されます。
これは「あやしい動作を引き起こしそうな実行ファイル、もしかしたらウイルスプログラムかもしれない」
というファイルを、定義情報や確信がなくても「とりあえず削除しちゃおう!そのほうが安全じゃん」
という「ヒューリスティック検知」という分野の技術(ノートンではSONAR)が、
間違って反応してしまっているのが原因です。
しかし上の1行だけのスクリプトがどう考えてもウイルスのわけがありません。
もしかしたら、どこかで、スクリプトエディタ(HSED3.EXE)やコードジェネレーター(HSPCMP.DLL)や
HSP本体(HSP3.EXE)が改竄されてexeファイル作成時に悪意のコードを埋め込むようになっていたとしても、
万一そうだとしても、それはSONARではなくて、ノートンのウイルスチェック(ウイルス定義)側で
検出できていなくてはおかしい話です。
つまり、じつは特別な技術なんか使ってなくて「知らない実行ファイルはぜんぶ削除しとけ」
という設計なのではないか、そう思われても仕方ないのではないかというくらい乱暴な現状なのではないか、
と思うのです。
「ノートンがダメならやめればいい」ということで、各開発者がノートン使用をやめることはできますが、
HSPでできたexeファイルを使用する側のユーザーに「ノートンはやめなさい」とは、ちょっと言えません。
個人的にはいくつかの点でノートンに不満があっても総合的には良いソフトだと思っています。
だからこそ、シマンテック社にはこの問題について対応して頂きたいと強く希望します。
推測するに、HSP開発元が法人などのカタチで責任所在を表明していると対応も違っていると想像するのですが、
HSPには歴史も、相当数の使用ユーザーも、コンテスト協賛やマイクロソフトからの受賞歴など
対外的な信用度、実績もあるフリーソフトです。その部分を勘案、考慮して対応して頂きたいです。
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<よびかけ>
HSPユーザーのみなさん、この問題で実際に困った体験をした場合は、
直接シマンテック社にその情報を知らせるようにしませんか。
ノートンサポート:
http://www.symantec.com/ja/jp/norton/support/cs/contact_cs_japan.jsp?pvid=
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この呼びかけは、この問題について不都合が生じ、余計な手間、不利益が発生して
困っているユーザーが相当数いること(また今後さらに増えていくことが予想されること)
をシマンテック社に認識してもらい、シマンテック社から前向きでで迅速な対応を引き出すのが目的です。
シマンテック社に連絡をとるときは、
どうか冷静に社会的な礼節をわきまえて丁寧に要望を伝えることを心がけるよう、
お願いいたします。
付記:
この呼びかけは一個人ユーザーが提起したものであり、
HSP開発者から依頼されたものではありません。
付記2:
場合によってはマイクロソフト側にも「相談」というカタチで
情報をあげておくのも良いかもしれないと考えられます。