デジタル斜方眼紙 「digp」ver2.0.0alpha01
取扱説明書
1.概要
デジタル斜方眼紙 「digp」は、ちょっとした立体図を簡単な操作で描けるソフトウェアです。
簡単な図を描きたいけどCADはハードルが高い、といった場合に使えるかもしれません。
2.用語について
・グリッド
描画画面において、格子になっている灰色の線を「グリッド」と呼びます。
方眼紙の罫線にあたるものです。
・スナップ/スナップマーカー
マウスカーソルを特定の箇所に近づけると、マウスカーソルが自動的に
その箇所に吸い付く機能を、「スナップ」と呼びます。
近づけた際に、その箇所に目印が表示されることがあります。
これを「スナップマーカー」と呼びます。

スナップの例
3.描画画面の説明
この画面に線を引いて作図していきます。
4.メニュー画面の説明
メニュー画面では、線種の選択、画面の保存などができます。
4-1.取扱説明書
「htmlを開く」ボタンをクリックすると、アプリと同梱の取扱説明書(このファイル)をブラウザで表示します。
digp実行ファイルと同一フォルダに「man\index.html」が存在しないと表示されません。
zipを展開したままの状態で使用して頂ければ正常に動作するはずです。
4-2.線種選択
「線種選択」チェックボックスがオンの状態で線を引くと実線となり、
オフの状態で線を引くと破線となります。
4-3.画面保存
「画面保存」ボタンをクリックすると、描画画面をビットマップファイルとして保存できます。
digp実行ファイルと同一フォルダに、「<システム日時>.bmp」が作成されます。
なお、出力設定としてグリッドの有無、色の反転を指定できます。
「グリッド線を出力する」チェックボックスがオンの状態で画面保存すると、
グリッド線を含めて出力されます。
グリッド線を含めて出力した例
グリッド線なしで出力した例
「背景色と線の色を反転」チェックボックスがオンの状態で画面保存すると、
背景色が白、線の色が黒で出力されます。
画像を印刷する場合は、この設定をおすすめします。
色を反転して出力した例
※「背景色と線の色を反転」と「グリッド線を出力する」の同時指定は
おすすめできません。グリッドと描画の区別がつかなくなります。(^^;
5.線の描画方法
5-1.始点選択モード
digp起動直後は、「始点選択モード」になっています。
マウスカーソルをグリッドの交点に近づけると、赤いスナップマーカーが表示されます。
スナップマーカーが表示された状態でマウスを左クリックすると、線を引く始点が確定されます。

5-2.終点選択モード
始点が確定すると、スナップマーカーの色が水色に変わります。

さらに、メニュー項目の操作ができなくなります。

※始点の選択を間違えた場合や、線を引く前にメニュー項目を操作したい場合は
[ESC]キー、またはマウス右クリックで、始点選択モードに戻ります。
マウスカーソルを始点以外のグリッドの交点に近づけると、水色の仮線が表示されます。

線種で実線を選択している場合は実線、破線を選択している場合は破線で仮線が表示されます。

仮線が表示された状態でマウスを左クリックすると、終点が確定して実際に線が描画されます。
また、スナップマーカーが始点から終点に移動します。

終点が新たな始点となり、連続で線を描画することができます。

6.線の消去方法
まずは始点選択モードで、消したい線の始点を選択します。

次に終点選択モードで、消したい線に仮線を重ねた状態で[SHIFT]キーを押しながら左クリックすると
線が消去されます。

線の描画と同様に、線の消去も連続して実行できます。

7.既知の問題について
7-1.線を思うように引けないケース
複雑な形状を描くと、線を思うように引けないケースが起こり得ます。
下の図で、緑線の部分だけ線を引きたいとします。

ですが、現状の仕様では線を引けるのはグリッドの交点間に限られているため、下図のような
線しか引けず、正しい図が描けません。

7-2.線消去時のドット残り
まず、描画済みの線の途中を始点選択します。

次に、線の終端より手前を終点として、線を消去します。

すると、消去した範囲にドットが残ってしまいます。

また、短い線を並べた直線を一度に消去した場合にも、同様にドットが残ってしまいます。
この現象は、計算誤差によるものと思われます。
現状の対策としては、描画した時と同じ長さで消去するしかありません。
8.最後に
繰り返しますが、このdigpは「ちょっとした」図を描くことを目的としています。
従って、設計用途など、本格的な図を描くには適していません。
精度があまり良くありませんし、操作性も良いとは言えないです。
「一見CADっぽいお絵描きソフト」と捉えていただき、お遊び感覚で
お使い頂ければと思います。
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